前回は今までの良いと言われている座り方は理想の座り方ではないということを解説しました。
前回のブログを貼っておくので参考にしてください。
今回はどうしたらリラックスしった座り方ができるのか?
また
注意点なども話していきたいと思います。
では、
まず初めに三つの座り方を見てみましょう。
座り方①
座り方②
座り方③
この三つの座り方のうち理想はどれでしょう?
前回のブログを読んだ方はなんとなく分かると思いますが
正解は③の座り方です。
細かいところの違いはありますが
③の座り方はこの坂本龍馬の座り方とほぼ同じになります。
胸を張らず
背筋を伸ばさず
背中と腰を軽く丸める
これが理想になります。
①と②の間違いは
①は背筋と胸を張りすぎてしまっています。
それにより胸とお腹が身体の中心である重心線より前に突き出るようになっています。
それにより背中のカーブがなくなる平背になっています。
また
無理に骨盤を立てようとして腰回りに力が入ってしまっていてリラックスできていない姿勢です。
②は一番良い姿勢だと思う方が多い姿勢ですが
こちらも①同様に若干背中の丸まりが少なくなり平背に近くなっています。
さらに骨盤も立てようとしていてあまりリラックスができていません。
私の経験上多くの方が②が理想の姿勢だという認識で
②の姿勢にしようと力が入り過ぎて①の座り方になってしまっている人が多いです。
それで疲れてしまい③以上に背中や腰が丸まる姿勢になり
「姿勢悪くなったから直さなきゃ」
として①の姿勢にしようとするのを繰り返していることが多いようです。
理想の座り方の作り方
では理想の座り方の作り方を説明します。
1.一般的な良い座り方をする(上の②の座り方)
まずは骨盤を立てる座り方をしましょう。
コツは少し前かがみの状態から
お尻にある坐骨という部分を座面に当てるようにします。
そこから上体をあげていきます。
すると②のような姿勢になります。
※力を入れ過ぎて①にならないように注意してください。
2.背中と腰を脱力する
1の姿勢になったら背中と腰を脱力します。
すると骨盤が立った状態からわずかに後傾します。
その状態が座っている時の骨盤の理想の状態です。
3.坐骨と尾骨の3点支持
2の状態になると骨盤が後傾したことにより
お尻の方にある尾骨がわずかに座面と接触します。
これにより2つの坐骨と尾骨の3点で支持するようになります。
2点から3点で支えることにより骨盤が安定するようになります。
つまり筋肉で支えなくても良い状態になります。
イメージは三脚です。
三脚は足だけで安定して立っています。
人間も三脚のように無駄な筋力を使わずに骨でのみで脱力した姿勢を維持するのが理想です。
4.膝を曲げる
次に膝を曲げます。
外くるぶしが骨盤の真下(中心)にくるようにします。
下に支えができることでより安定感が増します。
注意点
1.骨盤を後傾し過ぎない
骨盤を後傾するといってもやり過ぎはよくありません。
後傾し過ぎると尾骨に負担が掛かる仙骨座りという状態になってしまい
仙骨滑液包炎
というものになってしまう可能性がありますので注意が必要です。
イメージは2つの坐骨と尾骨で
4.5 : 4.5 : 1
坐骨 坐骨 尾骨
ぐらいの割合になるのが理想です。
仙骨座り
2.背中を丸め過ぎたり頭の位置を前にし過ぎない
これは「背中を丸めてください」と指導をすると3人に1人ぐらいはやってしまう間違いです。
これは背中を丸くしていると同時に首と頭の位置もずらしてしまっています。
これは「猫背にしてみてください」といっても同じようにしてしまう人が多いです。
背なのに頭と首をずらしてしまうんですね。
ここにも猫背に対する考えの間違えが見て取れます。
まとめ
最後に座る姿勢について6つほどにまとめます。
①背筋を伸ばさない
②胸を張らない
③力を入れずリラックス
④座る時は立つ時のS字カーブを維持しなくていい
⑤2つの坐骨と尾骨の骨による3点支持
⑥立つ時同様に筋肉ではなく骨で支える
前回のブログと今回のブログを参考にして理想の座り方を身に付けて腰痛や肩こりになりにくい体になりましょう!
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愛 (土曜日, 29 10月 2016 00:43)
楽しみにしていたブログ、読ませていただきました。
背中と腰を脱力する、というのと、
三脚をイメージする、っていうので、
実際やってみて、楽だなぁと感じました。
写真や、図、絵、なとが入っているので
とてもわかりやすいです。
また、楽しみにしてます!