腰痛タイプ③椎間関節性腰痛

腰痛タイプ③

 

椎間関節性腰痛

 

今回は腰痛のタイプ③として「椎間関節性腰痛」の解説をしていきます。

 

 

椎間関節性腰痛とは

 

 

まず椎間関節について説明します。

 

 

まず背骨のことを椎骨と正式にいいます。椎骨は頸椎(7個)・胸椎(12個)・腰椎(5個)となっています。

 

 

その椎骨同士をつないでいるのが椎間関節です。

 

 

この椎間関節は関節包というものに包まれています。

そして関節包には無数の神経があります。

 

 

ではどのような状態になると椎間関節性腰痛になるかというと2種類の原因があります。

 

 

関節に強い負荷がかかることで、関節包が引っ張られて神経が反応したり、関節包が傷ついたりして生じる痛み。

 

 

②関節に強い負荷がかかることで関節包や靭帯などが損傷して生じる痛み。捻挫をすることでこの状態になることがあります。

 

 

 

椎間関節性腰痛の特徴

 

①腰を後ろに反らせると痛い

 

腰を後ろに反らせる動作をすると腰に痛みが走るとう特徴があります。

 

 

②レントゲン・MRIで異常がない

 

病院でレントゲンやMRIを撮影しても異常が見当たらない場合は椎間関節性腰痛と考えられます。

また骨や椎間板に異常が見つかったとしてもそれが症状と関係しているかは別ですので、しっかりとした判別が必要になってきます。

 

 

なぜ

 

椎間関節性腰痛になるのか?

 

 

椎間関節に負荷がかかり関節包が傷つくことで椎間関節性腰痛になります。

 

 

スポーツなどで椎間関節に強い衝撃を受けたことで関節包が傷つくこともありますが、普段から椎間関節に負荷を掛けるような姿勢や動作を繰り返しているうちに疲労が蓄積して関節が痛み椎間関節腰痛になってしまうことが多いです。

 

 

椎間関節にはたくさんの神経が集まっています。そのため小さな傷でも神経が敏感に反応し痛みを発します。

 

 

 

また人間の体と脳は大事な部分を優先して守るという機能があります。弱い刺激でも痛みを強く感じたりします。

 

 

 

背骨というのは人間にとって姿勢を維持する大切な部分になってきます。

 

 

なので椎間関節も弱い刺激や負荷でも痛みを強く感じる傾向があります。

 

 

一般の方では少ないですが、激しい運動などをしている時に椎間関節に急激な負荷をかけてしまい突発的に椎間関節性腰痛になることもあります。

 

 

〇椎間関節性腰痛の要因となるもの

 

 

①姿勢不良

 

 

椎間関節に負担を掛けるような姿勢(反り腰)を取り続けることによりストレスがかかり椎間関節性腰痛になります。

 

 

②動作不良

 

 

姿勢同様に椎間関節に負担を掛けるような動作を行うことでストレスがかかり椎間関節性腰痛になります。

腰を反らせる動作が多いと負荷がかかりやすくなります。

 

 

③スポーツ・運動

 

 

激しい運動などをしたことで椎間関節に急激な負荷がかかったり長期間続いたりして椎間関節性腰痛になります。

反り腰の影響

 

 

上記にあげたように要因はは様々ですがその中でも大きな要因になってくるものに姿勢の問題で反り腰があります。

 

 

反り腰になっていることで椎間関節に負荷が掛かりやすくなるというのが前提にあります。

 

 

反り腰とは名前の通り腰が反ってしまっている状態です。

 

 

腰椎というのは適度に前弯のカーブがありますがその前弯が過剰になってしまったものを反り腰といいます。

 

 

反り腰になると椎間関節に負荷がかかりやすい状態となります。

 

 

そのまま放置され続けたり日常の姿勢や動作により負荷がかかることで椎間関節性腰痛を引き起こしてしまいます。

 

 

 

反り腰かどうか確かめよう

 

 

自分が反り腰かどうか確かめる簡単な方法があります。

 

 

壁に頭と踵を付けるようにまっすぐ立ってみましょう。

そして腰と壁の間に手を入れてみましょう。

 

 

手の平1枚分ぐらいの隙間であれば正常な腰椎の前弯です。

 

 

もし手の平がスカスカに入ってしまう。

拳1個入ってしまうなどの隙間があれば反り腰と考えられます。

 

椎間関節性腰痛を楽にするには?

 

 

①反り腰の改善

 

 

椎間間性腰痛を楽にするには反り腰を改善することが大切になってきます。

湿布を貼ったりマッサージをしたり薬を飲んで一時的に楽になったとしても反り腰が改善されていなければ同じことの繰り返しになってしまいます。

 

 

 

②動作の改善

 

 

間違った動作で椎間関節に負荷を掛かけてしまっているかもしれません。

それらをしっかり改善することも根本から楽にしていくには大切になってきます。

 

 

③リッラクスすることを心がける

 

 

自律神経の影響で筋肉が緊張している場合はリラックスすることも大切です。

忙しい毎日を送っていると知らず知らずに自律神経のバランスが崩れてきます。

メリハリをしっかりつけリラックス時間を作るという事も椎間関節腰痛を楽にするには効果的です。

 

 

④整体などで体を整える

 

 

なかなか自分では改善が難しいという場合には整体で体を調整してもらうのもいいでしょう。

根本から楽にしていくには、ただもみほぐすとかではなく筋肉の調整と骨格のバランス調整など身体全体を調整してくれるような所をオススメします。

 

いかがでしたでしょうか。

 

 

今回は椎間関節性腰痛について解説しました。

 

 

腰痛にも様々なタイプがあります。

 

 

なので自分の腰痛がどのタイプなのかを判別する必要があります。

 

 

間違った対処法をしてしまうといつまでたっても腰痛から解放されません。

 

 

まずは自分の腰痛のタイプを把握し、そこから腰痛を楽にするにはどうしたらいいのかを考えていく必要があります。

 

 

これからも腰痛のタイプを解説していきますので是非参考になさってください。