【姿勢の悪さにもタイプがある】
今回から姿勢について解説していきます。
まず初めに姿勢が悪いというとどのような姿勢が思いつきますか?
よくあるのは猫背ですかね。
実は姿勢が悪いといってもタイプがあります!
姿勢のタイプを見てみましょう。
●ケンダルの分類
(次の画像を参考にして下さい)
①ロードシス(軍隊姿勢)
②カイホロードシス (前弯後弯増強型)
③フラットバック(平背)
④スウェイバック
姿勢のタイプによっての影響
上記で説明したように姿勢には4つのタイプがあります!
これは実際に整形外科などでも用いられる姿勢分類法です。
簡単にそれぞれの姿勢の特徴を説明します。
まず基礎知識として背骨は適度な弯曲があります。
頸椎(首)は前弯
胸椎(胸)は後弯
腰椎(腰)は前弯
です。
この弯曲が姿勢のタイプによって違いが出ます。
さらに骨盤が
前傾(前に傾く)
後傾(後ろに傾く)
といった違いが現れます。
①ロードシス
軍隊姿勢とも言われ一見背筋が伸びてイイ姿勢に見えます。
ですが、骨盤は前傾し反り腰になり、胸を過剰に張ってしまっている姿勢になります。
この姿勢の方には梨状筋過緊張由来の坐骨神経痛を患っている方が多い傾向があります。
②カイホロードシス
骨盤の前傾、反り腰、背中の丸まりが特徴です。
この姿勢は肥満の人や腹筋が弱い人に多く、背骨の横の筋肉の過緊張で背中や腰に痛みを訴える方が多い傾向です。
③フラットバック
骨盤が後傾し背骨全体の湾曲が減少しています。平背という名前の通り平らな背中をしています。
腰の椎間板に負担がかかりやすい姿勢で、頻繁にギックリ腰を起こす方や椎間板ヘルニアの方に多い姿勢になります。
④スウェイバック
前かがみの姿勢とも呼ばれています。
太ももの裏の筋肉であるハムストリングスや腰の腰方形筋などの筋肉が過緊張しやすい傾向があり腰痛を訴える方に多い姿勢になります。
このように姿勢のタイプによって体に影響が出る場所が違うということです!
つまり!
なんとなく姿勢が悪いから
背筋伸ばしたり
胸を張ったり
筋トレしたり
ストレッチしたり
すればいいという事ではないんですね。
多くの方がこれをやってしまっているのではないでしょうか?
また、体全体を見ることが大切になります。
不良姿勢は腰痛や肩こりの原因になる
タイプにあった改善方法が大切!!
姿勢不良になることで、腰痛、肩こり、膝痛など様々な身体の不調に繋がります。
そして姿勢のタイプによってその改善方法が変わってきます。
例えば、姿勢不良による腰痛になったとします。
そういった場合、テレビや雑誌などで腰痛を改善するための腰付近やお尻付近のストレッチや筋トレなどが紹介されることがあります。
「〇〇を伸ばせば腰痛が解消」、「〇〇筋を30秒揉めば肩こり知らず」などの宣伝文句は聞いたことがありませんか?
たしかにそれ自体は間違いではないのですが、姿勢のタイプによって腰痛・肩こりになった原因が変わってくることが多々あります。
その方法が効果がある方もいれば、効果がない方、または逆に悪化してしまう方もいます。
一人一人の姿勢タイプに合った改善方法を行うということが大切になります。
次回は姿勢のタイプによってどのような影響の違いが出るのかを詳しくお話します。