筋肉はすごく大切です。
体を動かす
姿勢を維持する
ことはもちろん
ここ数年の研究では筋肉には若返りホルモンがあることや脳内物質を活性化させる役割があることも分かってきています。
これからの人生100年時代を健康に過ごしていくには筋肉が今後より重要なものとなってきます。
そこで今回から骨盤周りと股関節周りの筋肉を紹介したいと思います。
プロ向きではなく、あくまでも一般の方でも分かりやすいように解説しています。
筋肉の事を知りたいという方は読んでみてください。
またTwitterでも先行で配信しているのでご興味ある方はTwitterも是非見てみてください。
①大腰筋・小腰筋・腸骨筋
大腰筋・小腰筋・腸骨筋を合わせて腸腰筋とも呼びます
大腰筋は腰椎の側面・前側から大腿骨に付着しています。腸骨筋は骨盤の前面から大腿骨に付着しています。
働きは主に股関節を曲げる(太ももを自分の方に引き付ける動き)です。
腸腰筋が過緊張することで骨盤の前傾・腰椎の前弯が増強され反り腰となることがあります。
反り腰となることで腰部へのストレスが増大し腰痛になることもあります。
また体を後ろに反らすと腰が痛いという人は、腸腰筋が伸びないことで腰にストレスがかかり痛みを出していることが考えらえます。
筋力の低下が起こると太ももを上げる力が弱くなり足が上がりにくくなることでつまずきやすくもなります。
また過緊張で下肢を後ろに引く動きが小さくなり 歩行時に腰へのストレスが増し腰痛になることも多くあります。
ご高齢者では特に筋肉の短縮・緊張が顕著で脊柱管狭窄症を患っている方のほとんどがガチガチに硬くなっています。狭窄症の症状を軽減するためにも必ず調整する筋肉です。
また全ての人ではありませんが、小腰筋という筋肉がある人もいます。
②大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋
(ハムストリングス)
大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋の太もも裏の3つの筋肉を総称してハムストリングスと呼びます。
坐骨から下腿の骨(脛骨・腓骨)に付着しています。
働きは主に膝を曲げる。
ハムストリングスが短縮すると骨盤が後方に傾きます。
筋が弱くなると骨盤が前傾し、腰が反ります(反り腰)。
前屈をした時に腰が痛い場合にはハムストリングスが伸びなくなっていることで腰に負担がかかり腰痛が出ている場合があります。
また坐骨神経が筋と筋の間を走行しているので ハムストリングスが硬くなり坐骨神経の滑走性が低下し摩擦力によって坐骨神経が刺激されて坐骨神経痛になることがあります。
③大殿筋
お尻の強力な筋肉です 主に大腿を後ろに引き時に働きます
片側だけ弱くなると骨盤が沈下し前側に捻じれの原因となります。
両側弱くなると背骨の湾曲や歩行困難を起こします。
また両側弱い場合は首の上の方に問題があることが多いです。
首の痛みの原因が大殿筋にあったということもあります。
なので原因が大殿筋にある首の症状は大殿筋の機能異常を改善することが大切になります。
④大腿四頭筋
(大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋)
太ももの前側にある4つの筋肉を総称して呼びます。
膝の痛みとも関係が深い筋肉です。
膝を伸ばす時に働きます。
膝を曲げにくかったり、膝を曲げる時に痛みが現れる時は
大腿四頭筋(特に大腿直筋)の硬さや伸張障害により膝の痛みや曲げにくさを訴える場合があります。
なぜかというと、膝を曲げる時は大腿四頭筋が伸びるので硬くなっていたりして伸びにくくなっていると摩擦力がかかりそれが痛みを引き起こします。
また小腸に機能障害がある場合にはこの筋肉と関係のあるポイントを刺激すると非常に効果的です。
⑤梨状筋
梨状筋は腰痛と深い関係のある筋肉です。
臀部の深層にあり周囲の5つの筋肉と合わせて外旋六筋と呼ばれています。
梨状筋の下には坐骨神経が通り梨状筋が過緊張・拘縮などすると坐骨神経を圧迫して坐骨神経痛を発症することがあります。
これを梨状筋症候群といいます。
レントゲンなどで分からない坐骨神経痛でよくあります。
坐骨神経痛だけでなく腰痛・臀部痛などとも深く関係します。
また脊柱管狭窄症の方の50%に梨状筋のトリガーポイント(離れた所に痛みを引き起こす筋肉のしこりの様なもの)があると言われています。
狭窄症の改善には梨状筋を緩めることが大切です